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VI. お米の価格について |
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生産者価格 突き詰めていくと結局は世界の事情によって米の生産者価格はきまります。ただしアメリカの生産者は政府からの補助金もでています。ファームサポートプログラムが毎年の生産量に対して支払われます。1996年には新しいプログラムが施行され、今までよりも自由に作る米の種類を決めることができるようになりましたし、またお米の世界価格に影響なく補助金を受けることができるようになりまが、7年間にわたって徐々にその補助金を減らすものです。このシステムはPFCとよばれます。(Production Flexibility Contracts)お米に関しての部分は生産者は契約生産しているCWTの85%の額が支払われます。その率は1996年には$2.77/cwtでその後、2002年には$2.00まで下がるものです。また上限が一人あたり年間4万ドルのPFC、7万5千ドルのPCFとLDPです。また生産者はいつでもお米から他の作物に生産転換をしてもかまいません。 この様な政府が行っている補助金システムで生産者や精米産業が恩恵を受けています。収穫時期には生産者は収穫したお米をコモディティークレジットコーポレーションに預けられます。そしてこの組織が事実上のオーナーとなります。ローンの額はお米の質で決まります。1999年にはローン金額は長粒で$10.66、中粒で $9.66、かけたお米で $5.33です。これに度の程度の割合で傷ついたお米が混じっているかを計算して支払われます。例を上げると、54/68の中粒もので$5.96です。(54%x$9.66Plus14%x$5.33)この生産者は$5.96を支払われます。もし生産者がこの金額よりも高くそのお米を売る事ができる場合はお米を売ってそこからローンを政府に払戻します。もし売ることができない場合はそのお米を政府に手渡します。通常は精米会社はこの金額よりも高く生産者からお米を買います。もし精米会社がこの価格よりも1ドル上乗せした金額で買う場合は、精米会社が政府に$5.96を支払いそして生産者に$1.00支払います。または精米会社が$6.56を直接生産者に支払い、この中から生産者は政府にローンを返済します。 政府は世界の価格を毎週算出しています。そして生産者から買い取ったお米が世界のマーケットで売りさばけるかを常に算出しているのです。世界価格がローン価格よりも高い場合は生産者には直接の影響はありません。世界価格がローン価格より低い場合はその差額を政府が補助することになります。(そうしないと政府が大量のお米を在庫してします事になりますから。)この補助されている差額をローンの状態の場合はマーケティングローンゲイン(MLG)と呼び、生産者に支払った場合はローンディフィシェンシーペイメント(LDP)と呼びます。たとえば、LDPが$1.96の場合はお米の政府購入価格は$4.00と言う事になります。生産者はいずれの場合でも$5.96を受け取る事になります。LDPによって精米会社も購入価格を低く抑えることができますので、販売するときに世界で通用する価格で販売できます。この場合ですと精米会社は$1.00上乗せした価格、$5.00で購入できます。生産者は$6.96を受け取る事になります。 簡単にすると、生産者が受け取る金額がローンの額、それに精米会社はプリミアムをはらいます。政府からの補助は一人年間4万ドルの上限があります。 精米会社買い取り価格. アメリカの米の半分は海外に輸出されていますから、世界価格が生産者への支払い価格に大きく影響しています。籾米の場合価格は普通プリミアムで表示されます。(これはローンに対しての上乗せ価格、またはLDPからの差引価格。)精米されたものも同じ様な価格体系です。精米会社はまず籾米を買って、それを輸送、そして精米します。籾米の場合、50%から60%がお米になりますからこの部分の価格も重要です。殻は20%から22%の重さがあります。殻も約50・から2ドル/cwtで電力会社または養鶏場に売ることができます。麦芽は10%から20%の重さがあり、動物の飼料として相場によりますが$1.50から$6.00で売ることができます。かけたお米でも6ドル/cwtでほとんどお米と変わらない金額で販売できます。(最近かけたお米で7ドル/cwtから15ドル/cwtで販売しました。)典型的なバルク米のコスト表はこちらです。
精米の価格は世界価格に影響されます。 アメリカ産の米は世界のマーケットでプリミアム価格で販売されますが、それでもトン当たり60ドルより高くなることはめったにありません。ですからアメリカ精米も世界市場に大きく影響されています。これは今世界でもっとも良く生産されている種類である長粒種に特にあてはまります。世界市場で取り引きされている米の量は全生産からくらべると約5%と非常に少なく、それによって市場の上下も激しくなります。需要は価格にあまり関係なく、ある程度一定しています。供給は大きな生産地である中国、インド、バングラデシュの作柄によります。ある年には中国で台風による被害が出て、価格がトン当たり400ドルまで上がったことがありました。次の年には中国の作柄良好でトン当たり200ドルでした。ほとんどの人は世界価格を見るときにタイ米を指標としてつかいます。ベトナム、インド、パキスタンは安い米を輸出しています。アメリカ産長粒種は高値で取り引きされトン当たり40ドルから100ドルほどタイ米よりも高くなります。100ドルも高くなることは本当にまれです。あまり高くなると他国産のお米にお客が流れてしまいますから、世界価格がアメリカの生産者価格に与える影響は大きいといえるでしょう。これには例がいもありますので説明してみましょう。 長粒種と中粒種の価格 上の説明の様に長粒種は世界価格に影響を受けます。中粒種、特にカリフォルニア産はちょっと事情が違います。ジャポニカと呼ばれる中粒種を好むお客様は価格がどんなにさがっても長粒種を買うことはありません。ですから需要供給のシステムはまったくちがったものになります。気候によっては日本や韓国などのジャポニカ米を好む地域の作柄が悪くても、長粒種を作っている地域はまったく問題ないことがあります。アメリカでは政府の介入によって不思議な状況ができ上がっています。(世界市場はめったに本当の自由市場にはならないものです。)1999年にはアメリカ政府の圧力によって日本がアメリカ産の米を輸入しなければならなくなり、日本ではカリフォルニア米が好まれますからカリフォルニア米の値段は6ドルもアメリカ南部産の長粒種や中粒種よりも高くなってしまいました。どちらも普通のお客様には変わりないのですが、ケロッグなどの企業ではこの差額は大きくカリフォルニア産から南部産の米に転換がはじまりました。トルコなどは価格で種類の変更をするのですが6ドルではそれも起こりませんでした。 米価格を相場を使って安定させることができるのか? 麦、とうもろこし、大豆などと違って、米はシカゴ市場でもヘッジすることはできません。長粒種の籾米(ラフライスと呼ばれます。)はシカゴ市場で取り引きされています。ここの価格と精米された長粒米との価格はだいたい相対性がありますが、ブランやかけたお米の価格が絡んできますのでこの相対性は完全ではありません。中粒種の価格とかけたお米の価格は相場価格とまったく関係ありません。パーボイルドライスの価格も先物市場とはまったく関係なく動いています。 当社のお客様の多くが一年間一定の価格を求めていますので、できるだけ年間価格を提示していますが、先物で安定させることができませんから絶対ではありません。だれかがそのリスクを負わなければなりません。当社、または取引先がリスクを負う事になります。ほとんどの精米会社は一年通し価格での取り引きを好みませんし、そうすることによって価格が高くなってしまします。 米粉価格はかけ米価格から 高級かけ米から米粉はつくられます。かけ米の価格に方程式はありませんので価格は不確定です。一般には、動物飼料の価格が底値、白米価格が上限価格になります。 1995/96年までは長い間かけ米の価格はある程度一定してパターン化していました。ビール会社のアンハイザーブッシュなどがかけ米を購入していました。ビール会社の需要は供給をはるかに上まっていました。ブッシュ自体でも独自に精米会社を2社運営して白米をかけ米の代わりにつかっていたほどです。ですからアンハイザイーがかけ米の価格を設定していました。当然ですができるだけ安く買っていたのです。その他のマーケットは輸出だけでしたが、アメリカの国内価格が輸出価格よりも若干たかかったので、かけ米は輸出されることはありませんでした。タイのかけ米価格が世界市場の価格でしたからアメリカの価格もそれに沿っていました。かけ米を輸入する国はタイ国のほうがアメリカよりも近く、輸送費用も安いためタイから購入していました。 それまではビール以外のかけ米の利用はほとんどありませんでした。米粉の利用は上向きでしたがそれほどマーケットに影響を与えるほどではなかったのです。そして1990年の中頃に、米がドッグフードの材料をして使われはじめました。たとえば、ラム&ライスなどが消費者間でポピュラーになりました。ドッグフードとしての利用と米粉としての利用需要がアンハイザーと競争になり、1997/98年にはかけ米価格は白米価格と2ドルしか差しかなくなりました。 1999年初め、アンハイザーはかけ米のマーケットから引くと発表、マーケットはとたんに下がり出しました。現在はマーケットは大変不安定です。かけ米の利用方法は大きく分けると3種類あります。まず、輸出用の白米に混ぜて(15%ー30%)ミックス米として輸出します。また、ドッグフードへの利用もまだ活発ですが均衡化してきました。米粉への利用は増えつつあり、これからも増えることが期待されています。ドッグフードと米粉としての利用は年間を通して一定しています。現在需要はほとんど同量ですが、供給の方が毎年違います。作柄も違いますし、かけ米の供給もそのつど違ってきます。それは米の質は毎年ちがいますから、できるかけ米の量もそれにしたがって違って来ます。世界市場の状況もかけ米の相場に影響を与えます。高級米の相場(4%以下のかけ米)もかけ米相場に影響を与えます。ミックスの相場ももちろんかけ米の相場に影響を与えます。アメリカ政府はこのミックスを食料援助として輸出しますが、そのタイミングも手伝って相場が不安定になります。アメリカが高級米をたくさん輸出している時には、かけ米の需要が供給を上まります。あまり輸出が無いときや、ミックスをたくさん輸出している時には、かけ米の供給が需要を上まります。ですから価格も供給しだいで大きく動く事になります。1999年から2000年にかけては毎月のように価格変動が行われました。 アメリカでは毎年のように新しい種類のお米が紹介されていますが、一般的には精米後の量が増えています。乾燥設備は精米機の性能向上も歩止り向上の貢献しています。高級種の輸出が少ない時には籾米やブラウンライスの輸出が上がっています。日本は精米の時に出るかけ米も含めて購入します。これらの事情がかけ米の供給量に影響をあたえています。アメリカ国内での高級米市場が大きくなって来たことがせめてもの救いですがそれでも需要を補うほどではありません。近い将来には白米の値段に近ずいて(2ドル程度まで)、白米の値段まで押し上げるのではないでしょうか。 |
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